2011年09月09日

「ブラック・スワン」(2010年、米)

「ブラック・スワン」(2010年、米)
監督 ダーレン・アロノフスキー
脚本・原案 アンドレス・ハインツ
脚本 マーク・ヘイマン、アンドレス・ハインツ、ジョン・J・マクローリン
出演 ナタリー・ポートマン、ヴァンサン・カッセル、ミラ・キュニス、バーバラ・ハーシー、ウィノナ・ライダー
音楽 クリント・マンセル
撮影 マシュー・リバティーク
配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ(米)、20世紀フォックス(日)

動機:イカレ系映画と聞いたので


 全然イカレてねえじゃん!

ってのが素直な感想なのかな。自分でも見終わった後よくわからない後味というか煙に巻かれた印象が強かったのと「こういうのだと思わなかった」とか「なんか思ってたのと違う」感が強いので正直評価微妙(もっとパーフェクトブルーっぽい感じかと思ったのわたし)。
周りは結構絶賛の嵐だけど見終わった後これ意味不明じゃね?2回も見たいと思うか?

一番よくわからなかったのは現実と妄想の境目。
そこが肝なんだよと言われたらそこまでなんだけどもうちょっとしっかりしてくれないとお姉さんよくわからなくて困っちゃうよというのが本音。
だってあのリリー?が本当にいるのかいないのか、現実にいてすごく良い子だけど自分の妄想の中では超絶ワルだと思い込んでるのか、逆に現実だと敵意むき出しだけど妄想は好意的に見てるのかとか。背中の入れ墨も本当にあったのかそう見えていたのか定かじゃないし。だって入れ墨あったらバレエ衣装どうすんのよ?うしろパッカーンよ?
あとリリーの代役も下心なしだったのか明確に狙おうとして勝ち取ったのかとかよくわかんない。舞台終わったあとの「あなたの演技最高だった」とか現実か妄想かなんて関係ないよと言わんばかりじゃないですか。いやまあ普通に考えたら現実なんだけど。

確かに撮影(カメラ)はナタリー視点でナタリーになりきってたけどなりきったぶんよくわからん。
レズシーンもあとあとの会話であれがラリってた?ときの妄想だったというのが確定?されてたけどあれもあれでよくわかんねえよ。どこまでが本当なんだよ。

ていうかナタリーの現実と妄想が癒合しててマジでわけがわからない。
絵が自分の方見て笑ってるとか確実な幻覚はわかるけどレズシーンが幻覚とかハイレベルすぎでしょ?
最後のなんちゃって刺殺シーンとかどうなのよ?
心象風景はわかるけどもう少し現実と妄想の線引きハッキリしてくれないと困っちゃうよ。どこからが妄想だったの。


とまあそんな感じに視聴者に疑問を持たせる映画として作ったとしたら監督大成功なわけですが、
私はちょっと物足りないというか、最後のあの拍手喝采も
 いやーこれは妄想でしょー起きたら白い天井見てるでしょー
とかすごい深読みさせといてあのオチって何よ。腹からなんで突然血が出るのよ。刺したらすぐ出るでしょ血が。。

あんなヒステリックでビョーキっぽい母親持ってたらそりゃ臆病にもなりますわな。
しかしあのオチは気に食わん。もう少しなんかあったはずだたとえば

予想してたオチ
 1 黒スワンに人格のっとられる
 2 黒スワン人格となんやかんやあったあと不慮の死的な何かを遂げる
 3 リリーに主役をとられる
 4 主役に決まったところから妄想だった ←w
 5 主役降ろされた現実を受け入れられずつまりそのあと全部妄想 ^^

…いや、どうにもならんな…。

しかし最後死んで終わるってのは安易すぎやしないか?
絵的には綺麗かもしれないが物語的には何の進歩もしてないしな。
ナタリーは結局リリーが好きだった(からあんなレズシーン妄想しちゃった)のか、コーチが好きだったのか?

つーか別にエロいらんかったんではないだろーかとかまずそこから話しが…。


つまり全体的によくわからん映画だったというわけだな。
イカレ系映画なら17歳のカルテ一択だね僕は!(そういえばまさかのウィノナ・ライダー!…おばさんになっちゃったね…;;でも見れて嬉しかった^^)


あ、あとバレエのシーン全くわかりませんでした。
傍目から見て最初のナタリーと最後のナタリーの踊りの違いがよくわかりません。舞台の違いと見せ方の違いなら断然最後の方が圧巻だったけどね…ま、本番だし当たり前ですが。
しかし見る人が見ればナタリーの踊りはすごいってことになるのか疑問。普通に考えて3ヶ月やそこいらの特訓じゃ踊れるようにはなるけどプロにはなれないのは自明だと思うのでますますわからないです。
ていうか踊りの違いとかわからん。ピアノの違いとかもわからん。
バレエとかオペラとか睡眠学習のお時間でした(この場を借りてごめんなさい)。


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つまり私がこの映画に対してあまり好意的ではないのは、
落として上げるタイプじゃなくて、監督のシャウト系リハビリ映画でもなくて、
単に現象をそのまま写し取ったような作品だからなのかな?

落としたわりに浮上してないというか、浮上が「医者を呼べ!」(医者じゃなくて救急車だろ)だったあたり、なんかこう破滅の美学的な非生産的な感じがあんまり好きじゃない原因なのかも。進歩しろよと。

それとも逆を返せば母親からの脱却は死を持ってしか遂行できない、という主題のあらわれがこの映画の核だったのかな…?

何にせよ意味わからん映画に変わりはない。現実と妄想の区別をハッキリしてくれてたらもっと高評価だったのは間違いない。どうとでも取れる(もしくはあとになってやっとわかる)シーンが多すぎてわりと辟易だったよ…。
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posted by nina at 00:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・劇場版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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