2011年10月18日

「告白」(2010年、日)

「告白」(2010年、日)
原作 湊かなえ(「告白」)
監督・脚本 中島哲也
出演 松たか子、岡田将生、木村佳乃
音楽 金橋豊彦
編集 小池義幸
配給 東宝

動機:CM見てて気になってたので


久々にすごい映画を見たあああああ!!!!!!!!!!

ぷ、プロットがすごい!!!
プロットが何かわかってない自分ですが、プロットがすごい!!!とにかく!!!

明かされる事実のさらに上にのっけるように「実は…」が出てきて非常に面白い!!!
とにかく「ウソ」か「ホント」かわからない、ぼかしている、ブラフかましまくってる、
というあたりが、サスペンス、じゃない、推理・ミステリ好きにはたまらんよと。
ホントだと思ってたらブラフで、実はこういう真実でした!!
というのが実に小気味良い。

個人的に気に入ったのは、少年Bの告白。
これがなかったら多分この映画は普通だったと思うと言い切れるぐらい、個人的には深かった。
少年B、少年Bの母親、少年Aに寄り添うミズホ。
少年Aや松たか子(役名忘れた)という主役の心情だけではなく、ほぼモブである彼らの心情すら説明し描写するこの細かさ!!

すごい。まさに黒薔薇編。
やっぱりねえ、いくらフィクションだからってね、「行動」だけじゃだめだよね。
行動に伴う「動機」がないとだめだよね!!!

マジ少年Bの心理・動機が可愛くってもうね!!!
70年代カムバックでしたよ!!!(過去にしか興味がないのでそのあとは唐突感すごかったです)

そして少年Aの動機!!!
もう素晴らしいの一言。これぐらい歪んで重くて不可逆的な心の傷がないと人を殺めるほどのパワーにはなりませんよね。私もその当たり全力で同意してるのでこの理論は受けやすかったよ。ゲーム脳とかそう言うんじゃないんだよ!!親子関係なんだよ結局!!!


もうとにかくこの作品、人物がリアル。超リアル。フィクション向けに純化・潔癖的に整理された論理を持っているとは言え、この人物はねえ、リアルですよ。
まあリアルって言うか、妥当と言うか、普通と言うか、当たり前と言えば当たり前なんですがw
閉鎖的な家庭の内にいる母親の心理とか、クラスで若干はぶられてて頭弱い子がかます最後の一撃☆ザ☆少年Bとか、母親に認められたいということが生きている感覚に直結する少年A、とにかくお前らぜってー許さねぇとか決意したけどでもやっぱりファミレス帰りに泣き崩れちゃう松たか子、とかね!!

「自分が想像していたより、他人の現実はもっとすさまじかった」
というのがなんか印象的だった。
松たか子の復讐もそうだし、少年Aに対するBの行動とか、ミズホちゃんが言い放つ強烈な一言、とか。
なんか「想像の範疇を超える」というのがなんとなくリアリティあったと思うんだけど…違うかな…。


惜しむらくは、あの「異常なクラスメイトたち」というのに対してあまり言及されていなかったのが不満でした。
というか、最初はそういう路線かと思ったら普通に独白・一人称視点形式でとまどいましたけどねww
当事者達の心理はよくわかったけど、その周りで烏合の衆のようにあっち行ったりこっち行ったりする彼らの心理がよくわかりませんでした(まあ私も中学生は経験してるはずなんですがあの空間はよくわかりません…あそこまで異常に閉鎖的な空間ってあるのか??)。
クラス内で女の子が「殺人者の味方するの!?」
とかもう、背筋ぞぉ〜〜〜っ!!て感じでびっくりです。
あそこまで明るく[振る舞っている]彼らも、家帰ったりふとしたときに、しゅん…となる瞬間がきっとあるのだと信じたいww
じゃないとさすがに、ヒトとして怖すぎる…。。



この作品、ネタはかなりヘビーだしやってることはアレだしなんか全体的にアングラ感満載ですが、
個人的には人物の心理動向とその描写、二転三転する真実(?)、全体的なプロットと見せ方、が大変私好みだったので文句なしの映画でしたw超久しぶりにドツボな映画見られてよかったww
いやあこういうプロットって憧れるよね!!
さらっとこうウソを表現出来る作品って結構好きだな。ミステリの醍醐味。


あとこの作品が好きになったのは「母親」が立ちはだかる壁として描かれていたからだと思う。個人的に父親より母親が主題の方が好きなのでこういう作品に弱い。

つーか監督パコの人だったのか!!
あのごっちゃごちゃしてごってごてしてきらきらしてる情報量過多な画面がわりと心地よかったのでちょっとこの監督好きかもしれない…非常に芸術に近い、足下に死体が横たわっている中で美しい絵画を見ているような映画でした。なーんてね



---
なんかそれっぽい感想読んだけどこれリアリティじゃないんだ…
確かに主題がなんなのかはわからない。あえて言うなら「復讐劇」だろうけど。
あと母親に裏切られる登場人物を描くことによってトラウマよもう一度的な自己療法?とか。
他人に酷いことするとこうなりますよという想像力注意喚起的な主題とか??

オチ主義じゃない場面描写中心な気がしたなあ…終わり方も復讐完了☆って感じだったし。
まあ少年Aはなんというか、大変だったよね…。
母親もかなり悪いところあると思うけど(ていうか悪いよなあれはww)、
それを神聖視した息子の狂気(でも多分これは普通の心理機構)とか…

少年Aは現実を受け入れる・受け止める力が弱すぎるチキンだという印象は、本編見てて一貫してたんですがね…。
でも母親会いに行って引き返したんじゃなくて、一度会おうとして現実突きつけられたんだよなあ…
引き返してただけならまだ話は簡単だったかもしれないけど、あの現実はキッツイよなあ…。

まあ、「お前早く会いに行けよ」というミズホちゃんの言葉こそ、この本編を悲劇方向に転げ落ちるのを回避出来る唯一の秘薬だったようにも思います…。
マジ会いに行けよA…もっと早くに勇気出せってA…!!
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posted by nina at 00:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・劇場版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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